与太郎の奏でる音楽

出来事を文字にして白地の空間に毎日投げ込む

ギャグの強度がすごい

『宝くじの不時着 1等当選の宝くじが飛んでいきました』
最高だった。めちゃくちゃ笑った。
「6億円当選の宝くじの紙を拾った韓国軍の兵士がうっかりミスで宝くじを北朝鮮に飛ばしてしまい、南北の兵士たちが密かに宝くじを奪い合う」というログラインが素晴らしい。
現実問題で我々も知っている南北の緊張状態を下地に、宝くじが飛んでいくという緩和を持ち込む見事さ。
常にハラハラするし、それが裏切られると笑ってしまうのでギャグの強度がすごい。
脚本も凄まじく練られていて序盤からさりげない伏線がたくさん張られている。
くっだらないシーンなのに笑いながら何度か泣いてしまった。特にダンスと通訳はなんだろ、なんで自分が泣いているのかわからなかった。
きっと切実に平和を求めているからだろうな。
本当に良い映画を見た。

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