与太郎の奏でる音楽

出来事を文字にして白地の空間に毎日投げ込む

1分半だけ、時間を作って

パレスチナでのことをSNSで見る度に心が痛くなる。
なぜ同じ人間同士でこんなにむごいことができるのだろうか。
それがわからなくて調べようと思った。
不勉強な自分はこれまでのパレスチナの歴史をきちんと知らなかったので、出典がしっかりわかるものをいくつか読んでみた。

www3.nhk.or.jp

www3.nhk.or.jp

www3.nhk.or.jp

2年前の記事だが、とてもわかりやすかった。
2000年以上の歴史を遡らないと発端はわからないのか、とびっくりした。
宗教と人種が絡み合い、互いに言い分がある。
ガザ地区が日本の種子島ほどの面積で、そこに約200万人が住んでいるというのにも驚いた。
最近この3つをまとめたものが以下の記事だ。

www.nhk.or.jp

パレスチナ問題の根源は「2つの悲劇」にあるとも言われています。1つは、ユダヤ人が2000年の長い歴史の中で世界に離散し、迫害を受けてきた悲劇です。やっとの思いで悲願の国(=イスラエル)をつくり、それを死守していきたい、二度と自分たちが迫害されるような歴史に戻りたくない。そんな強い思いをユダヤ人はもっています。

もう1つは、パレスチナの地に根を下ろしていた70万人が、イスラエルの建国で故郷を追われたという、パレスチナ人の悲劇です。いまパレスチナ人が住んでいるのは、ヨルダン川西岸とガザ地区という場所です。国にはなれないまま、イスラエルの占領下におかれているのが現状です。周辺の国にも多くが難民として暮らしています。

BBCでも詳細な記事がまとまっている。

www.bbc.com

イスラエルハマスの戦闘休止合意により、ハマスの人質にされた推定240人のうち80人以上が解放された。そのうち61人はイスラエル人だ。

拘束中の体験について、直接言及する人はほとんどいない。それでも、(本人自身あるいは家族を通じて聞こえてくる)数少ない証言からは、彼らが多くの精神的・肉体的な傷を負った監禁生活の様子が伝わってくる。

フランスのテレビ局BFMのインタビューで、コーヘンさんはおいのエイタン・ヤハロミさん(12)がハマスの人質として耐え続けた52日間の状況を語った。

「おいがガザ地区に着くと、住民全員が、誰もが彼を殴ったそうです。12歳の子供だというのに」。コーヘンさんはさらに、泣いている子供は誰であろうと「ライフルで脅された」のだと続けた。

コーヘンさんは、エイタンさんから、少なくとも1200人が殺害された10月7日の攻撃を映した「恐ろしい動画を見るよう、ハマスに強制された」と聞かされたという。

「昨日(エイタンさんが解放された27日)は、私たちはとても幸せでした」と、コーヘンさんは同テレビ局に語った。「ですが、このことを知ったいまは、不安な気持ちです。想像を絶することなので。そんなことができる人がいるなんて」。

「エイタンが良い扱いを受けていると信じたかったが、どうやら違うようです。彼らはモンスターです」

現地紙「タイムズ・オブ・イスラエル」は、エイタンさんの父親オハドさんについて、銃撃戦で撃たれて負傷し、いまもガザ地区で拘束されていると報じた。

 

www.bbc.com

もしイスラエルが、抵抗鎮圧を主眼にした戦術に切り替えて、攻撃の激しさをトーンダウンさせた場合、地上部隊は徹底的な援護射撃を受けられなくなり、イスラエル軍の死傷者が増えるはずだ。

イスラエルが次にどうするのかは、バイデン米大統領にとっても重要だ。自ら率いる民主党内の進歩派勢力からは、政権のイスラエル支持姿勢を厳しく批判されているだけに。

バイデン政権の外交トップ、ブリンケン国務長官は上述のように、アメリカとしてどのような対ハマス戦の戦い方をイスラエルに望んでいるか、公言してきた。

イスラエルガザ地区北部で殺したのと同じような人数のパレスチナ民間人を南部でも殺すのであれば、バイデン大統領が明示した意向に真っ向から背くことになる。そしてその場合、バイデン氏はイスラエルをこれまで通りに支援できるのか、戦場だけでなく国連安全保障理事会でも支えていけるのか、決断しなくてはならなくなる。アメリカはこれまで、国連安保理で何度も拒否権を行使し、イスラエルを守ってきただけに。

ハマスは負けていない。まだ手元に残している人質は、イスラエルの軍事作戦を妨害し、国民に心理的圧力をかけるために使える強力なカードだ。加えて、イスラエルアメリカの言うことを聞いて、攻撃の勢いを弱めれば、それはハマスにとって好機となる。そのチャンスを、ハマス指導者のシンワル氏と部下たちは利用しようとするはずだ。

この戦争は新しい段階に入った。地域全体も同様だ。パレスチナ人とイスラエル人の多くは、ガザの戦場から遠く離れている人たちも含めて、危険で不透明な未来の重みに、打ちひしがれているように見える。

 

バンクシーパレスチナで作品を多く作っているということも今回初めて知った。

casabrutus.com

バンクシーが国際的に有名になったきっかけもまた、パレスチナだった。バンクシーが再びパレスチナを訪れた2005年、「現代のアパルトヘイト・ウォール」と批判されながらもイスラエル政府が建築を強行する「分離壁」に9点の作品を残したのだった。バンクシーはグラフィティライターとして“世界一危険な壁”をボムしたのだ。「現在のパレスチナは世界最大の野外刑務所であり、グラフティライターにとって究極の活動ができる旅行先だ」と世界中のライターに共闘を呼びかけながら。

 

病院にハマスの拠点があるから攻撃をしている、というニュースを見た。
国境なき医師団が医療の面から逐次記事を出していた。

www.msf.or.jp

イスラエルによる占領・封鎖下で、暴力や紛争が繰り返されているパレスチナヨルダン川西岸地区ガザ地区)。人びとは長く、紛争がもたらす心身の痛みにさらされている。

2023年10月からはイスラエルハマスの衝突激化に伴い、ガザ地区の人道状況が著しく悪化。国境なき医師団(MSF)は、ガザの複数の病院で負傷者の治療など医療援助活動を続けている(11月8日時点)。また、すべての紛争当事者に無差別攻撃の即時停止を求めている。

MSFは1989年からパレスチナで活動し、紛争の影響を受けた人びとの命を支えている。ガザ地区では外科治療や理学療法、健康教育などの包括的なケアを、ヨルダン川西岸地区では基礎医療や心のケアを行っている。

 

最後に、最近Xで見たとあるスピーチの動画。
1分半だけ、時間を作って見てみて欲しい。

 

私は、差別にも迫害にも戦争にも虐殺にも反対です。
だからこそ、これからもしっかり勉強していきたいと思う。