与太郎の奏でる音楽

出来事を文字にして白地の空間に毎日投げ込む

っていうかいたんだね

近くに工事現場があるのだが、そこから日本ではないどこかエキゾチックな歌が流れていることがある。
その曲がどうにもノリノリなので近くを通りがかるとついノってしまう。
音楽を流していい職場、というのが好きだ。
事務職で働いていた時も職場によっては好きな音楽を流して良いところがあった。
音楽好きもあってか選曲担当になっていたこともあったがとても楽しかった。
音楽が自由に流せる仕事場というのは風通しがとても良い。
笑い声が聞こえることもとても多い。
シリアスな空気も大事だが、それを和らげる、緩和の時も必要なんだなと感じる。
この間通りがかったらおもわず立ち止まってしまうくらいに上手い口笛が聞こえた。
姿は見えないが、中で吹いているのだと思う。
日本で馴染みのある音階ではないので、きっとその人の国の音階なのだろうけど、それがとても気持ちよかった。
こんな音が鳴らせたら、人生もっと楽しくなるだろうな。
そう思って家に帰ってから口笛を吹いてみたがカスカスの音しか出なかった。かなしい。

🎶

前に、私が住んでいる家がペット禁止なのに、なぜか上の階から元気な小型犬の鳴き声が聞こえることを書いた。
相変わらず元気にヒャンヒャン鳴いている。
だけど最近は落ち着いている、というかあまり鳴き声が聞こえなくなっていた。
まさか、バレそうだと思ってよそに逃したか、と思っていた。
そこに、リサイクルの営業?みたいな人が私が住んでいる家にやってきた。
飛び込みで回収できる家電を聞いて回っていたのだが、やたらと元気がいい。
学生時代は運動部だったのだろうか、と思うほどハキハキとテキパキとしていた。
ドア越しでも伝わってくるくらいだった。
その人が上の階に行った瞬間、久しぶりにヒャンヒャン鳴く声が聞こえた。
そりゃあびっくりするよね。っていうかいたんだね。
リサイクルの人は犬に負けたのか、私の時の半分くらいの時間で階段を降りて行った。
ありがとな、犬、そしてがんばれ、リサイクルの人。