与太郎の奏でる音楽

出来事を文字にして白地の空間に毎日投げ込む

ちゃんと伝えるべき相手に

初めてデモに参加した。

新宿駅のアルタ前付近は警官も多く、物々しい雰囲気だった。

しかし何より驚いたのはデモに参加する人の多さだった。 何も知らない人も思わず足を止めてしまうくらい、人目を引く熱気を帯びていた。


きっかけはガザ地区の停戦決議をアメリカが拒否権で否決したニュースを見たことだ。

www3.nhk.or.jp

パレスチナガザ地区の情勢をめぐり、国連のグテーレス事務総長が停戦を求めるよう安全保障理事会に要請したことを受けて、人道目的の即時停戦を求める決議案の採決が行われ、15か国のうち日本やフランスなど13か国が賛成しましたが、アメリカが拒否権を行使し決議案は否決されました。

ガザ地区の情勢をめぐり、国連のグテーレス事務総長は6日、就任後初めて国連憲章99条が定める事務総長の権限を使って、安保理に対し、停戦を求めるよう要請しました。これを受けて、UAEアラブ首長国連邦が人道目的の即時停戦を求める決議案を提出し、8日、緊急会合が開かれました。

この中でグテーレス事務総長は「ガザの人たちは奈落の底をのぞいている。国際社会はこの試練を終わらせるため、あらゆる手段を講じなければならない。世界、そして歴史が見守っている。いまこそ行動のときだ」と述べ、即時停戦の必要性を訴えました。

そして、8日午後、日本時間の9日午前6時前から決議案の採決が行われ、15か国のうち日本やフランスなど13か国が賛成、イギリスが棄権しましたが、常任理事国アメリカが拒否権を行使し、決議案は否決されました。

ガザ地区の情勢をめぐって一貫してイスラエルを擁護してきたアメリカは、ことし10月にも決議案の採決にあたって拒否権を行使しています。アメリカのウッド国連次席大使は無条件の停戦はイスラム組織ハマスを利す

るものだとして、「イスラエルパレスチナの恒久的な平和を支持するが、次の争いの種をまくだけで、持続しない停戦を求める決議案は支持しない」と述べました。

現状に強い危機感を抱いたグテーレス事務総長みずから停戦の実現を呼びかけ、およそ100か国が決議案の共同提案国となりましたが、アメリカが再び拒否権を行使したことで、イスラエルだけでなくアメリカに対する国際的な批判が高まるものとみられます。

 デモに参加した後、Xで行われていたスペースを聞いた。

俳優の人たちが渋谷のデモに参加し、そこで感じたことや、どうして参加しようと思ったか、そしてこれから参加したい人、参加はできなくても何かしたいと思える人とどう向き合うかを話し合っており、とても良い対話の場に開いているな、と感じた。

この他にも著名人の方々が声をあげ始めている。 

大きな声があがるにつれて、いくつか酷い言葉を目にするようになった。 特に酷いな、と感じたのは一見応援しているフリをして発言者を否定するようなコメントだ。 ポジティブな言葉の中にさりげなく人を傷つける言葉を混ぜてわざわざリプライを飛ばしたりしている人もいた。そんな方法でしか人との繋がりを作れないなんて、浅ましいし、あまりにも哀しい。 一体どんなに大変な人生だったんだろう。

誰が声をあげたっていいし、それを回りくどい言い回しで揶揄したり、「応援」と称して傷つける言葉を投げつける権利はない。 そして反感や怒りをわざわざ煽るのはただただ目立ちたかったり、インプレッション稼ぎのためであったりで、本来のパレスチナへの問題に対しては一切向き合おうとしていないユーザーだ。

残念だけど、今はあなたと話せる余裕はない。 あなたがあなたとしてちゃんと向き合って言葉を発するなら、その言葉には耳を傾ける。きっとあなたは、辛いことや悲しいことどうにもならないことをたくさん経験してきたんだと思う。だからこそ、そのあなたの思いや言葉を届けるべきは、別の場所だ。 

首相官邸 ご意見募集(首相官邸に対するご意見・ご感想)

www.kantei.go.jp

外務省 国民の皆様からの御意見 御意見・御感想

www.mofa.go.jp

アメリカ合衆国日本国大使館 ご意見箱

www.us.emb-japan.go.jp

賛同も反対も疑問も、ただ目に留まった人を吐口にして悪意ある言葉を投げかけても人生は何も変わらない。

ちゃんと伝えるべき相手に伝えましょう。
あなたの思いは、きっと届くはずです。