与太郎の奏でる音楽

出来事を文字にして白地の空間に毎日投げ込む

キムチ香る駅前で花束の匂いを嗅いでいた

歯科検診に行った。
いつもは院長さんに診てもらっていたのだが、今回は外部の歯科衛生士さんが来ていた。
とりあえず真っ先に書いておきたいのはその人のメガネがでかかったことだ。
黒縁で、少し四角くてすごくでかいのだ。その大きさである意味はあるのだろうか。
メガネを支える鼻が痛くなっちゃうんじゃなかろうか。
私の歯を見ている最中にずり落ちてきて、衛生士さんの目が「3」になり、私が口に落ちてきたメガネをあむあむしてしまう可能性だってあるんじゃなかろうか。
そんな心配をしながら歯をコツコツされたり歯石をガリガリと取ってもらった。
歯周ポケットができていたそうで「ここ菌にとってハワイ!私が菌だったら絶対入っちゃいます!」と言われた。そんな説明あるかよと思ったがとりあえずこの歯はめっちゃ大事に磨こうと思う。
歯のクリーニングの後、指で歯茎をグイグイ押された。マッサージらしい。
押されたことない場所だったのでびっくりしたが気持ちよかった。
気持ちよかった旨を伝えたら「よかった!私も誰かにやってもらいたい!」と言っていた。
いつかやってもらえるといいね。

🦷

歯医者に行く道すがら、めちゃくちゃに酔っ払っている人を見た。
前を歩いていた、というよりも横にひたすら移動していた。
おそらく当人は前を歩いているつもりなのだろうな。
朝一番であんなに出来上がっている人も珍しい。
ただちょっと迷惑だったので横移動のタイミングを見計らってスイっと通り抜けて行った。
縦スクロールアクションみたいな時間だった。
あまり振り返るのもアレかなと思ったが、どうしても興味が湧いて一度だけ振り返ったら真っ直ぐ歩こうという意識がまだあるみたいで、少し軌道修正されていたが、なんか歩いているというよりステップみたいな感じになっていた。

🎮

仕事終わりに駅前を歩いていたら、韓国の食材のポップアップストアが出ていた。
キムチの美味しそうな匂いがして一気にお腹が空いた。
その近くで恋人同士と思われる2人が仲睦まじくしており、1人が花束をプレゼントしたらしく貰った側が愛おしそうに花束を見つめ、その匂いを嗅いで幸せそうに笑っていた。
だけど私がその人たちの前を通りがかった時は風向きのせいかキムチの匂いしかしなかった。
キムチ香る駅前で花束の匂いを嗅いでいた。