与太郎の奏でる音楽

出来事を文字にして白地の空間に毎日投げ込む

必死すぎワロヌンティウス

気付いたら蚊に3カ所刺されててさらに耳元で羽音がしたので「夏の終わりの蚊いくらなんでも必死すぎワロヌンティウス」と思いながら部屋の中を隅々まで見て壁で休んでいた蚊を見つけて即叩いて「ッシャア!」って一人で叫んで気付いたんだ。なぁんだ、ワロヌンティウスはこの私だったんだなって────

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元々動物がやたら寄ってくる星の下で生まれ育っている自覚はあるのだけど、特に蚊に関してはその場にいる誰も刺されてないのに1人だけ両足ボコボコになってたりすることがあるので私の血は奴らにとってかなり美味いらしい。純米大吟醸が樽のまま歩いてる感じなのだろうか。

🍶

シネマヴェーラ渋谷清水宏監督の『明日は日本晴れ』を見た。

www.cinemavera.com

戦後間もない地方の山道、それぞれ境遇の違う乗客たちが故障したバスを押すというあらすじが素晴らしい。
バスは戦後日本の象徴で、乗客たちは戦争で何かしらの傷を負った人々だ。
カーディガンやタバコなど乗客や運転手の持ち物が別の誰かにバトンのように託されていくのがたまらない。あたたかいだけじゃなく戦争の悲惨さや残酷さを会話や身体だけで物語る凄まじさ。
それを経ても『明日は日本晴れ』とタイトルをつけられることに泣けてくる。
色んな人物が何度も何度も「戦争のことは忘れましょう」と言う切実さよ。
こんなにスマートで心に迫る反戦映画、初めて見た。