与太郎の奏でる音楽

出来事を文字にして白地の空間に毎日投げ込む

一回読み始めると絶対最後まで読んでしまう

町田康訳の『宇治拾遺物語』が文庫に……!!!最高!!!

ちなみに「奇怪な鬼に瘤を除去される」は試し読みできるのでぜひ。

一回読み始めると絶対最後まで読んでしまう。

『それをきっかけに大踊り大会が始まってしまって、下座から順に鬼が立って、アホーな踊りを次々と踊った。軽快に舞う者もあれば、重厚に舞う者もあった。非常に巧みに踊る鬼もいたが、拙劣な踊りしか踊れない鈍くさい鬼もいた。全員が爆笑し、全員が泥酔していた。

 その一部始終を木の洞から見ていたお爺さんは思った。

 

 こいつら。馬鹿なのだろうか?』

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