与太郎の奏でる音楽

出来事を文字にして白地の空間に毎日投げ込む

その余韻が心地よくて

『マイエレメント』を見た。

www.disney.co.jp

劇場公開は間に合わなかったが、Disney+で見ることができた。
火水土風のエレメントがひとつの国で共棲するという物語なのだが、このエレメントが明らかに移民問題を扱っている。
しかもエレメントの由来もまた実は現実社会の国々や地域の特性にも結びついているのだ。
テンポがよく笑えるシーンも多いのだが、水エレメントのあいつの涙が、笑いであり、重要な伏線になっているとは思わなかった。まさか笑いながら泣いてしまうと思わなかった。

🔥💧

黒田硫黄の『ころぶところがる』を読んだ。

bsky.app

全編自転車にまつわる短編集なのだけど、そこに本当にあんぐりするとうな突拍子もないSFが入ってきたりして、面食らうのだが、それが絶妙に全ての話に絡みついて行って最終的には黒田硫黄以外の誰にも描けない物語になっていた。
その余韻が後から自分の中にきて、しかもその余韻が心地よくてまた読み返してしまうのだ。